ホーム

誰かの存在理由を証明するSFは

誰かの存在理由を証明するSFは

こちらはKaguya Planetの有料会員限定コンテンツです。

会員の方は以下のリンクからログインしてください。 無料会員の方はアカウントページから、プランの登録を行なってください。

サインイン

会員ではない方は以下のリンクから会員登録とプランの登録を行ってからお読みください。

サインアップ

SFのウェブマガジンKaguya Planetでは、珠玉のSF短編小説やインタビュー、会員限定のコンテンツを配信しています。より多くの方にSF小説を楽しんでいただくために、短編小説は最終的には無料で公開しております。気軽にSF小説を読める環境を維持・発展させていくため、皆様のサポートをどうぞよろしくお願いいたします。

チェ・イテク

チェ・イテク

SFが与えてくれるユニークな驚異を恐ろしさと勘違いしていた子供の頃。その真価に気づくのが遅すぎて、ゆえにより情熱的にSFの世界を探検している。韓国の現代SFをはじめ、その範囲を海外と過去へと拡大し、ゆっくり少しずつ自分ならではの特色を模索している。しかし、不自由な身体のため、そのスピードは極めてのろく限られている。書くことしかできないため、存在が持つ弱い部分を取り扱うことに何ら躊躇もない。そしてSFは、そのような弱い部分を取り扱うのに酷なほど完璧なジャンルだと思っている。

スティーヴン・キングとチョン・ユジョンの影響の下でスリラーを書きながら文章を磨き上げ、2019年、チョン・ボラの作品と出会い本格的にSFを書き始めた。そうして書いた短編をウェブ小説プラットフォームである『britG』と『鏡(거울)』に公開し、光を当てられはじめ、2020年に書いた長編2作で遂に世に知らされた。第1回ムンユンソンSF文学賞に選ばれた『シュレーディンガーの子供( 슈뢰딩거의 아이들 )』は、「多様なアイデンティティを持ちながらもそれだけで還元されない立体的な人物造形がとても印象的」で、「技術による隔離と排除への問題意識をわかりやすく伝えている」と評されている。